韃靼そばとは
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『韃靼そば』という呼び名は、1840年頃、ドイツの植物学者ゲルトネルが命名した『タタール人のそば』という意味の学術名から来ています。モンゴルに住んでいたタタール人という民族によって古くから栽培されてきた『苦そば』を、タタール人を表す韃靼(ダッタン)という漢字を用いて、日本では韃靼そばと呼ばれるようになりました。
ダッタンそば粉には、普通そば粉の約100倍ものルチンが含まれています。マグネシウム、カリウム、鉄といったミネラルも豊富に含まれています。ダッタンソバには強烈な苦みがあります。その苦みの元は、 ルチンが分解される時に生成されるケルセチンという物質であると考えられています。 しかし新品種「満天きらり」は分解酵素がほぼ含まれていない為、ルチンはほとんど分解されずに残ります。つまり、苦みの元であるケルセチンはほとんど生成されないため、食味を損なう苦味が少ないのです。


ルチンの機能性
強力な抗酸化作用をもつポリフェノールの仲間で、ビタミンPと呼ばれています。 ルチンは、心臓疾患や動脈硬化、高血圧など、生活習慣病の予防に役立ち、高血圧の改善や血糖値の回復作用があるといわれています。

健康長寿の秘密?
だったんそばの黄色い色、これがルチンの証です。だったんそばには普通のソバの約100倍以上含まれていて、一日3食だったんそばを食べている四川省のイ族は、生活習慣病の発生率が低く、健康、長寿の民族として知られています。

実は・・・
ルチンは水溶性で、水に溶けだす性質があるとよく言われていますが天然ルチンは難水溶性であり、そば湯に溶け出すルチンの量はごくわずかです。そば湯は食事のアクセントとしてお楽しみ下さい。

「満天きらり」はソバが栽培できない畑作北限地域でも栽培可能なダッタンソバである。 従来の品種「北海T8号」と比較して、苦味が弱く良食味で、また加工食品のルチン含有量が極めて多いため、新規食品開発による地域産業の活性化につながる品種として活用できる。 従来のダッタンソバ品種と比較して、苦みが弱い世界初の新品種です。また、子実のルチン分解酵素活性が弱く、ポリフェノールの一種であるルチンを豊富に含有した食品を製造できます。 平成27年には製粉貯蔵施設を建設し、地元で生産・製粉を一元管理し安心・安全な商品を販売出来るよう取り組んでいます。